豊沖縄の伝統行事ハーリー(爬龍船競漕)の由来と伝統「豊見城上い(ぬぶい)」にならい、ハーリー発祥の地豊見城の豊見瀬嶽(御嶽)にて、那覇ハーリーと豊見城ハーリーの成功と五穀豊穣を祈願します。御願と御供えをし、ハーリー歌や空手を奉納する古式行事です。
沖縄での爬龍船の歴史は古く、約600年前に南山王であった汪応祖(わんおうそ)が、留学先の中国から帰国の後に龍船を作り、漫湖に浮かべて五穀豊穣を願い、竜舟競渡をしたことが始まりと言われています。
現在では県内外、国内各地でも「長崎のペーロン」などの競漕が行われていますが、「ドラゴンボートレース」としては、世界の約70カ国にわたり競技人口は1千万人を超える盛んなスポーツです。
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豊見城市観光協会
098-856-8766
豊見城龍船協会公式サイト
日本ドラゴンボート協会公式サイト内「豊見城龍船協会」紹介ページ
子どもたちによる沖縄の伝統芸能エイサー、獅子舞、太鼓の競演が夏空の下、披露されます。大人顔負けの躍動感ある演舞をご覧いただけます。
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賑やかなステージイベントや伝統芸能の披露、花火など夏祭りらしい豊見城市をあげた催しです。様々な出店のほか、「豊見城ハーリー大会」、「全沖縄こどもエイサーまつり」が同時開催されます。
※ 豊見城ハーリー大会については潮の関係上、同時開催とは限りません。ご了承下さい。
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約200年の歴史を誇る保栄茂の巻チ棒は、6年に一度、旧暦8月15日に開催される大豊年祭の中で行われます。大勢の男達が棒術などを披露し、隊列を組んで演舞する祭りで五穀豊穣や子孫繁栄を願い行なわれます。前回は2011年9月28日に開催されました。次回は2017年旧暦8月15日に開催予定です。(保栄茂の十五夜豊年祭は毎年開催されますが、巻チ棒は6年に一回のみ行なわれます。)
前回は2017年、次回は2023年開催予定です。(※2023年は開催中止が決定しました)
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約300年の歴史を誇る高安の龕ゴウ祭は、12年に1度、辰年の旧暦8月9日に開催されます。古来より葬式の際に棺を入れる屋形の担ぎ輿である「龕(がん)」の修復を兼ねて、住民の無病息災と豊年祈願を行います。女性は賑やかに踊り、男性は勇壮な棒術や空手の演舞を行ない、龕を担ぎ長寿の方々を先頭に区内を練り歩きます。前回は2012年9月24日に開催されました。次回は2024年(辰年)旧暦8月9日に開催予定です。
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字「豊見城(とみぐすく)」旧暦6月25日開催、藁綱
雌綱と雄綱の2本を貫棒(カヌチ棒)で繋ぎ引き合う沖縄の伝統行事です。豊見城市では現在24の字のうち17の字で綱引きが行なわれており、大変に盛んな地域と言えます。綱引きは豊年祈願や子孫繁栄の願いのほかに、地元地域の結束を固める役目もあるようです。綱を編む地区もあり、銅鑼の音と旗頭が素朴な綱引きを盛り上げていきます。
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豊見城市教育委員会文化課
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字「宜保(ぎぼ)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「与根(よね)」旧暦6月25日開催、藁綱
字「伊良波(いらは)」旧暦6月25日開催、藁綱
字「座安(ざやす)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「渡橋名(とはしな)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「上田(うえた)」旧暦6月15日開催、藁綱
字「渡嘉敷(とかしき)」旧暦6月15日開催、藁綱
字「保栄茂(びん)」旧暦6月15日と旧暦8月15日開催(十五夜豊年祭)、藁綱
字「高嶺(たかみね)」旧暦6月15日開催、藁綱
字「平良(たいら)」旧暦6月15日開催、ロープ綱
字「高安(たかやす)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「饒波(のは)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「長堂(ながどう)」旧暦6月16日開催、ロープ綱
字「名嘉地(なかち)」旧暦6月25日開催、ロープ綱
字「翁長(おなが)」旧暦6月15日と旧暦8月15日開催(十五夜豊年祭)、藁綱
字「嘉数(かかず)」(要問合せ)
毎年旧暦8月15日に開催されます。勇壮な旗頭ガーエー(合戦)や舞台での伝統芸能、舞踊などが披露されます。前出の綱引きも同時に行なわれます。
(※2023年は開催中止が決定しました)
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豊見城市教育委員会文化課
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(あらすじ)旧暦の三月三日浜下りの日「山戸(やまとぅ)」は、波平玉川で髪を洗う美しい娘「玉津(たまつぃ)」に出逢い一目惚れしてしまいます。山戸は玉津に、手に水を汲んで飲ませて欲しいと言い寄ります。山戸の情熱から、二人は再会を誓い合います。
ある夜、山戸は再会の約束を果すために玉津の家へ忍び入ったところを門番に見つかってしまい、二人の仲は、玉津の父に知れることになります。そして父は家来に娘玉津の処刑を命じるのでした。
今まさに知念浜で処刑されそうになる玉津のもとへ山戸が駆けつけて命乞いをすると、二人の愛情に打たれて、家来は二人を逃がしたのでした。
(組踊御三家とされる平敷屋朝敏へしきやちょうびん(1700-1734)作品 瀬長島を舞台とした物語です。他の組踊は、忠や孝が主なテーマですが、「手水の縁」は数少ない恋愛物語です。)
(あらすじ)平良按司(たいらあじ、たいら城主)と保栄茂按司(びんあじ、びん城主)は、幼い頃からの友人でした。もし二人の按司の下に、男の子と女の子が生まれたら結婚させようと約束していました。二人の願いが叶って、平良には男の子が生まれ、保栄茂には女の子が生まれました。
しかし、平良按司の長男「鶴千代(つるちよ)」は、継母の企みにより毒を盛られて失明寸前になってしまいます。すると、平良按司は、わが息子を保栄茂の婿養子にすることを憂い、八重瀬嶽の洞穴へ鶴千代を捨てしまうのでした。
保栄茂按司の娘「乙鶴(おとつる)」は、ある夜、夢で「婚約者の鶴千代の失明や病は、継母が毒を盛っただけであって治るでしょう。八重瀬嶽の洞穴から彼を助け出し、介抱すれば二十日ほどで全快するだろう。」と告げられました。
夢のお告げのとおり、鶴千代は無事に助け出されたことから、平良按司は、継母の企みを知りますが、鶴千代の和解により円満となるのです。そして、めでたく鶴千代と乙鶴との結婚の祝いが催されます。
(組踊御三家とされる田里朝直たさとちょうちょく(1703-1773)の作品。)